そのうちじゃなくて今治す!【心の病から自分を守る対策法】

男性

根拠のない不安に悩む病気

単なる不安と間違えやすい

看護師

心の病であるにもかかわらず、そうとわかりにくい病気があります。それは、全般性不安障害という病気です。わかりにくいという理由は、この心の病の症状が、イライラするとか、小さなことが気にかかるとか、頭痛がするなどといった、普通に生活している上でよく見られるありふれたものだからです。そのため周りの人に訴えても、「疲れているのだろう」とか「私だって大変なのよ」などと言われるだけで、なかなか心の病と気づいてもらえません。病院に行く機会があっても、体のだるさなどの身体的症状があるため、多くの人がまず内科などを受診します。そうすると更年期障害と思われたり、自律神経失調症と診断されたりして、そこで終わりになってしまいがちです。しかし、この心の病は症状が悪化すると、不安が次第にエスカレートしていきます。そうなると他人の目から見ても明らかに常軌を逸していると思われるような不安に取りつかれていきます。たとえば、出かける際に自分は今日交通事故に遭うのではと不安でたまらなくなったり、ちょっと体調が悪ければ、これは命に関わる重病なのではないかと考えてしまったりするのです。この心の病は、パニック障害やうつ病のようなほかの精神疾患を招くこともあります。もしも、自分の抱えている不安が、冷静に考えてみると少し行き過ぎなのではないかと思ったら、精神科や心療内科で診察を受けましょう。

将来への不安を抱える患者

現代は先の見えない時代だとよく言われます。不況や天災、不安定な国際情勢など、身の回りや世の中を見渡せば見渡すほど、不安の種は尽きません。さらに、インターネットの普及によって、以前なら耳に入ることもなかった自分とは直接関係のない出来事も、毎日洪水のような情報となって流れ込んできます。無事に学校を出て就職や結婚をしても、これで人生は安泰だとはとても思えないのが現状です。正体不明の不安に襲われる全般性不安障害という心の病は、このような時代だからこそ増えてきていると思われます。全般性不安障害も、ほかの多くの精神障害と同じように、生真面目な人や繊細なタイプの人がなりやすいとされる心の病です。そのような人々がこの不安定な世の中を渡っていく際に直面する困難が、この病気を生み出している一因だと考えられています。しかも、先述のようにこの心の病は一見して気づきにくい症状を持っているため、表に現れていない患者を含めると、全体の患者数は予想よりもはるかに多いとみられています。